2. システムの概要

本システムを動作させるためのデータについて、操作方法を含めて簡単に説明します。

本システムを動作させるための主要なデータは、「宿泊プラン」と「客室タイプ」の2つあります。予約カレンダーの表示は、宿泊プランと客室タイプを「対」にして設定します。「宿泊プラン」の主要な機能は「シーズン毎の料金とオプション設定」で、「客室タイプ」は予約数の管理と予約の人数入力に利用されます。

「シーズン」は1年を通して繁忙期や閑散期により料金を変更したり、あるいは食事など提供するオプションを変更したい場合、柔軟に対応できるようにするためのものです。設定は1日単位でスケジュール管理において、カレンダー表示画面上の選択肢から設定できます。

「宿泊プラン」には1つのシーズンを設定しますが、これにより予約カレンダー上で設定されたシーズンに対応する「宿泊プランー客室タイプ」の予約可能数、または、記号が表示されるようになります。なお予約可能数は、客室タイプで登録された客室数から当該日の予約数を引いた残数になります。

「客室タイプ」は予約数や人数入力に関して、数量管理で必要となる「個室」か「相部屋」の設定があります。「客室数」の設定は「個室」であれば同じタイプの客室数を、「相部屋」の場合は「ベッド数(定員)」を設定します。その他「大人」、「子供」など「宿泊者タイプ」の設定もします。

「客室タイプ」に設定する「宿泊者タイプ」には「乳幼児」、「男性」、「女性」、「犬」などがありますので、受け入れに特色のある宿泊施設での利用においても検討いただけます。

1度に予約できる日数、客室数について

予約はカレンダー上から宿泊日のプランを選択して予約フォームに追加します。その後カレンダーに戻って異なるプランの追加、あるいは予約フォーム上で削除が可能なので、連泊や複数の客室を予約することができます。日程を自由に選択できますので、毎週末の予約や複数家族、同僚など複数の客室を予約することも可能です。

申込者による予約の変更について

予約者がWeb操作で予約を変更する場合、宿泊人数の変更は可能ですが宿泊日の変更はできません。その場合は予約をキャンセルし、改めて予約をする事になります(管理者による宿泊日の予約削除は可能です)。

キャンセルの受付期間は、宿泊日前の受付不可日数を設定して利用します。

料金の設定、計算について

料金は「宿泊プラン」に設定します。宿泊プランには「料金表」があり、1人から6人まで人数毎に料金を設定します。また「大人」、「子供」など宿泊者タイプ毎設定可能です。宿泊人数により値引き(割増し)料金を設定する事が可能です。

単価が固定の場合、計算方法を「乗算」とすれば料金表の「1人料金」に対して人数を乗算して計算します。

消費税の計算は設定で「内税」、「外税」が選択できます。計算は予約の総合計に対して行います。端数処理は「切捨」、「四捨五入」の選択が可能です。

オプション設定について

予約フォームにオプションの数量を入力する項目を追加できます。料金設定ができるので、食事など有償サービスを提供、予約を受け付ける事が可能です。なおラジオボタンやチェックボックスなどの選択項目は追加できません。また追加数に設定上の制限はありません。

決済について

この説明書を記述している現在、決済プラグインと連携してWeb上での支払いが可能なようにする予定です。今後情報を更新して参ります。

予約データのCSV出力について

管理画面の「予約リスト」において、予約を日付で検索、検索結果をCSVファイルとしてダウンロードする事が可能です。ダウンロード可能なデータは予約データに登録されたデータ項目で、必要な項目を別途「環境設定ファイル」において指定する事ができます。

多言語対応について

フロントエンド上で多言語表示に対応する機能を追加しました。これによりインバウンドの宿泊者を取り込むことを検討いただけます。言語は自由に設定可能ですが、表記、メールの内容は利用者側で設定していただく事になります。デフォルトは日本語と英語がありますが、英語は当方が稚拙なため内容を確認して変更して下さい。

インストール

プラグインのインストール作業に特別な操作は必要ありません。WordPressのプラグインディレクトリに、本システム(圧縮されている場合は解凍して下さい)の「mts-acb-booking」ディレクトリ以下全てをアップロードします。

本システムがデータベース上で利用する独自テーブルは、プラグインをアクティベートした時点で生成します。この作業でエラーがあればプラグインは有効化されません。

アンインストール

プラグインをサイトから削除したい場合、WordPressの管理画面でプラグインを停止後「削除」します。この作業は、本システムがデータベース上に登録した全データを削除します。

プラグインのアップグレードなど一時的な削除、あるいはデータを残したい場合は、WordPressの「削除」を利用せず、プラグイン停止後本システムのディレクトリを削除するか移動して下さい。